2020~2021年度
クラブ運営方針
45代会長 柿野明男
このたび、はからずも、明石北ロータリークラブの第45代会長を拝命することになりました。ロータリーに入会して20年!
会長という大きな役職に正直、戸惑いと大きな責任を感じております。
この20年間でロータリーもずいぶん変わったように感じております。例会出席や職業分類などずいぶん規定が緩くなったように思います。
ロータリーが時代とともに変貌していくことは、至極当然のことかもしれません。
ただ、ロータリーの変貌が良い方向に向かっているのかどうかは慎重に検証する必要があると思います。
わたしたち企業人はひたすら収益を上げることばかりを追求するようになる宿命を持っています。ただ、そこにこころの豊かさが伴っていなければなりません。
むかし、商売がうまくいかず「貧乏」という病気になったときに効く「長者丸」という妙薬があり、その成分は「始末」「算用」「才覚」「信用」でした。
経営の基本は昔も今も変わりません。始末は「徹底したコストダウン」で算用は「収支をきちんとあわせること」才覚は「常に新しいビジネスモデルを作り上げること」、そして信用こそ最も重要で「世間からの信頼を得られるようにする」であります。
近江商人の「三方よし」の精神であり、二宮尊徳翁の「たらいの水」の精神でもあります。
目先の利潤を追うだけでなく、利益を広く社会に還元しようとする姿勢が成長の源泉になります。
企業の不祥事や世界のかかえる南北問題の責任の一端が職業倫理の欠落にあるとすれば、いまこそロータリーの社会、国際奉仕の基本でもある職業奉仕の重要性を再認識する必要を感じます。
職業奉仕の実践は各ロータリアンのこころの問題であり、各人、各クラブにゆだねられています。例会出席を通じ、高い職業倫理をもって共に進んでいきましょう。
新型コロナウィルスの感染、拡大もかなり落ち着いてきました。しかし、いつ第2波、第3波が来るか分かりません。東京五輪もどうなるか分かりません。世界中の人々がこの目に見えないウィルスの恐怖に晒されています。
どうかロータリーのすべてのメンバーがウィルスに負けることなく元気に生活していけることを心から願います。この1年間、皆さんのサポートを受けながら、頑張りたいと思いますので、どうかよろしくお願いします。
ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。
具体的には、次の各項を奨励することにある。
【第1】知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること。
【第2】職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること。
【第3】ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること。
【第4】奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること。
2020.11.20更新